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理事長挨拶(H25.2.28)

理事長挨拶

31年目のスタート

宙に投げ上げたバトンが手に戻る、更にメンバーとの複雑なバトン交換はもっと面白い、10本の指の間を通しスピード・回転をつけ複雑に絡む指の感触、手を使わず身体の動きでバトンを動かす技、縦と横の動きを変えていくトリック、一瞬でバトンが移動するラップなど等、難しければ難しい程できた時の達成感は高いです。そして衣装を着ていざ本番。パレードでは、背筋を伸ばし思い切りの笑顔で青空にバトンを舞いあげ、チームメイトとの空間に観客の声援、舞台では色とりどりの照明と音楽、客席には大勢の観客、その中で舞台に立つ緊張感、やり終えた充実感、何にも代えがたいバトンの楽しさ醍醐味があります。

皆さまのご支援のお蔭で当協会は昨年創設30周年を迎えました。これも一重に関係機関の皆様、学校関係者、会員のご父兄、地域の会長、全国の指導者の皆様方のお蔭と心より感謝致しております。

人が集まれば仲間同士で、小さな団体の時は「約束」を紙に書き、人数が多くなると「規約」を作り、更に法人格となると「定款」となるのでしょうか。当協会が法人格を取得し3月には12回目の総会を行います。「定款」によって進むべき方向が決まり、約束事を皆で守ればリーダーが誰になっても進むべき道に間違いはないと思います。

指導者はほとんどが女性です。学生・仕事・出産・育児・親の介護・自身の衰え等、各々無視できない立場の中、仲間で交代しながら「無理なく活動しよう」「できる時にできる人が携わろう」と決め30年が過ぎました。

仲間がお互いを支え活動しています。一人ではできない事が、みんなの知恵と志で夢を実現にしていく穏やかな暖かなゆっくりですが達成感があります。

「米国から半世紀前にバトンが、40年前にチアーが入ってきました」

50年も経っていますが、一般的に子供たちが、バトンを触る事は少ないかと思います。私たちは子供たちに「バトンの楽しさを伝えたい」の「志」一つで集まっている仲間です。まだまだやる、できることは沢山あると思います。

ここ数年、当協会主催「全日本バトン選手権大会」で入賞した子供たちが、通っている校長先生に学校で表彰され、区や市から「児童表彰」を区長さんから頂いたとご父兄から喜びの声が多数届いています。このように社会に「バトントワリング・ポンポン」を認知して頂くことはこの上なく嬉しい事です。

そして協会の仲間に地域で活動されている地区会長様がおりメールで意見交換を行っています。例えば「どうして、行政はスポーツ指導員の指導料を決めるのか。設定した金額の根拠は何か」ちなみに1単元2,000円~3,000円。指導員は指導時間以外に数日間の準備と当日の交通費。一日に1~2単元の依頼。「志」があっても自立した生活が営めない。将来指導者になる子供たちの為に行政の規制をはずして欲しい。「妥当な数字は自ずと社会と参加者が決めていくのではないか」等問題定義をさせて頂いています。

協会には指導力を高め自己研鑽している指導者が素晴らしいバトントワラーを育てています。体力・忍耐力・努力そして例え失敗しても大きく這い上がるタフな精神を育てたいそんな気持ちで31年目新たにスタートしております。

沢山の指導者がこの喜びを一緒に味わい、多くの子供たちの笑顔がある幸福な未来を築いていきたいと願っています。

2013.2.28 野口智子