理事長挨拶(H22/7/23)

日本バトントワリング協会 理事長挨拶 「人とのつながり」 

 教室で、急に練習をやらなくなったり、休んだり、辞めたり、「何で」と聞いても些細な事、誤解等で本人にとり不本意なのですが前に進めなかったり、或いは保護者が進めなかったりして中断したり、やめたりするケースがあります。(不本意→本人は続けたいのに辞めざる終えない気持ちの場合です)

 今日も本番直前に泣いて練習に参加できず、いきなり本番に泣きながら出る、と言う場面がありました。このお子様を元気つけてくれたのは、仲間と指導者、親御さんでした。本番の最初は泣きながらでしたが、最後まで皆と同じように動け、帰りは何事もなかったようにお菓子を食べながら元気に帰って行きました。多分美味しい夕飯を食べた事でしょう。

 今まで30年以上、何度も同じ様なお子さんを見てきましたが、気がついた事は、繋がりをお子様が感じたら子供の気持ちが切り替わるかもしれないと。

 一見、指導者はお子様一人だけを指導してようですが、実はお子様一人に親御さん、兄弟、おばあちゃん、おじいちゃん含め沢山の繋がった関係があり、何より指導現場では沢山の友達=チームのメンバーがおり、指導者、そして目標の沢山の楽しい行事がある。それに子供が気づけば、今何をやり、何をすれば皆に喜んでもらえ、褒められ、何より楽しい!美味しいご飯が食べられる。明るい明日が来る。等など、そこまで考えられないでしょうが、普通の事が普通にできない状態に気持ちが向かってしまったら、気持ちの切り替える一つのきっかけに「大切なのはあなたなのよ」「皆の為にがんばろう!」「皆が待っているよ」と励ます周りの仲間がいれば少しは心が和らぎ、気持ちの切り替えができるかと思いました。

 バトン・ポンポンは一人でもできますが、「チームでできる」このチームでできることは素晴らしい事だと思います。

  チームは励まし助け合い、心の支えでチームの結束⇒と大義名分では唱えますが、実際にはチームのメンバーだけでなく、子供達をとりまく周辺まで一つになるという大人の責任も生じます。バトンの団体演技で言えば、衣装の件、指導者との関わり、保護者同士の役割など等など、全てをひっくるめて「まとまる」のは大変な事だと思います。価値観はバトンをやるという一点は同じですが、生活はばらばらで当然の事ながら価値観は千差万別です。

 当たり前の様に練習してきて、いつの間にか気がつくと協会の子供達は学校のお友達や先生より教室の仲間指導者との付き合いのほうが長くなっているようです。
活動をしていると、思いも寄らない勘違いや不信感が生じる事があるでしょう、しかしそれ埋める為に説明を重ね、目標を目指し、その結果をみて納得し、長い時間をかけて努力したプロセスや時間が解決してくれてきましたように思えます。

 今の時代は簡単に情報が手に入り、いろいろな考え方・意見を知ることができます。 習い事も自由に何時でも参加し、嫌なら簡単に辞めることができます。 「石の上にも3年」が古い言葉なのかな?「嫌なら辞めてもいんじゃない」の方が今の考え方なのかな? でも人との繋がりが、子供の頑張る力を伸ばすと信じている私は「石の上にも3年」が勝っているように思えます。

  「自分を必要としている仲間がいる」という強い意識を育ててあげる環境が子供にとり大切だと感じております。

2010年7月9日

 

平成22年7月23日 野口智子

 

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