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理事長挨拶(21/8/8)

理事長挨拶

日本バトントワリング協会 理事長挨拶 「夏大会を終えて」

競技種目前の風景  大会結果の概要(成果その他)文部科学省他後援機関に提出した報告書の一部より抜粋してお話申し上げます。

  今回で20回目、20年間毎年1回大会を開催しております。 1回目は区民体育館で参加選手が50名程度、当時はアメリカとの交流を始めたばかりでしたが、少なくとも「大会」なので、審査方法を現場で指導していただく為にアメリカからトラワー・審査員を招きました。それ以来13年間米国より招聘、渡米しながら審査、審査用紙を勉強させていただきました。その時代もあっという間に過ぎ、大会・審査・参加選手数が充実し、協会が法人格を取得した翌年、アメリカでの同時多発テロの関係もあり、第14回大会以降は当協会公認審査員の審査で行う大会になりました。

 ご後援機関も第1回大会から毎日新聞社様のご後援、第8回から東京都、第12回から文部科学省のご後援を戴いており、その間第4回にアメリカ大使館、第8回から第11回笹川スポーツ財団のご後援を賜っております。長期に渡り、各関係機関の皆様にはバトンを愛する子供達にご支援を戴き心より感謝致しております。

 今回20回大会は未曾有の不景気の中で参加選手数が減るのではないか、またインフルエンザによる開催禁止になる危険もあるのではないか、その場合選手、来場者への対応にどう応えるか、消毒液が町から消える等ぎりぎりまで不安材料がありました。しかし、参加選手は昨年同様の人数が集まり、インフルエンザも東京では夏場に入り落ち着き、入り口用の消毒液も購入することができ、無事開催、終了することができました。

 20年間、米国BTA協会の大会方法・審査に多少の見直しを加えながら進めてまいりましたが、参加選手ののべ人数が当初より10倍になりここで二つの大きな課題にぶつかっています。

  1. 米国での世界大会を例に取ると参加選手2000人が1週間かけ朝から夜中まで大会を行って開催。今回の大会は6分の1の選手数ですが、今後参加する子供達が増えても大丈夫なように開催方法を大きく見直す。
  2. ついに来たという思いですが、バトンの到達地点で長年懸念しておりました、宙返りを重んじる団体とバトン技術を競う団体です。今大会でも上位のチームは体力ぎりぎりの双方の高いレベルの競技となりました。世界でこの2つの方向が融合がされないためバトン界が一つにまとまらない経緯があり、今尚続いています。各々が独自で更にレベルアップをしていけば、社会から孤立し皆が楽しむバトンではなく、奇異なショービジネスだけのバトンになり、一部の子供しか楽しめない競技になってしまう懸念があります。

 この2の課題では双方ぶつかりあうので、協会としての考えはもう一度初心に戻り、 「協会定款(目的)第3条  この法人は、不特定かつ多数のものに対して、バトントワリングに関する教育、普及、技術の向上、指導者育成に関する事業を行い、健康で明るい心身ともに健全な幼少年、青少年の人格育成、成人の生涯学習に寄与することを目的とする。」より子供にとり大会が一つの目標であり、協会はこの目標を子供たちに持たせることが大会の目的である。子供達の日頃の活動の目的が大会だけではない。協会も大会開催だけが協会の目的ではない。

 今回の大会は2つの融合に向けて一歩を踏み出したところです。 最後になりましたが、お陰様で無事盛大に大会を開催できました事ここに御礼申し上げ、ご報告とさせていただきます。 。

平成21年8月8日 野口智子