日本バトントワリング協会 理事長挨拶
8月3日に「第20回全日本バトン選手権大会」を国立競技場代々木第2体育館で開催。当協会は大会の為の組織ではなく、「バトンの楽しさを伝えたい」活動の一つとして大会があります。そして参加者にとり恵まれた環境での開催になるように後援機関として文部科学省・東京都・毎日新聞社を戴いての大会になります。
今回の予定競技審査コマ数は527コマ・参加者344人・審査用紙はこのコマに各種目の審査員の人数分の審査用紙・警備とスタッフ80名・参加者4人に1人のスタッフを準備しております。
バトンのレベルは8年前の協会の前身であるバトン・チアー普及会時代には考えられなかった技術力を競う大会になっています。投げ上げたバトンに回転数の多いスピン・タンブリングを行ってキャッチを行う等。 レベルが上がるに連れてリスクが生じます。
バトンの技術は大きく分けると[1]コンタクト[2]トワリング[3]フィンガーワーク[4]ロール[5]トスになります。[1]から[4]は練習量でバトンの指導者が指導することができます。しかし5番目のG6以上のトスは、場合によってはマット・とび板等の指導上の補助物品、補助指導員・体操・新体操の専門の指導を仰ぐ必要があります。
「上がったバトンをキャッチできるのは本人しかできません。傍にいる指導者が危ないと感じても宙返りを行っている子供の上がったバトンをキャッチすることは不可能です。」
それではどうしたら安全に子供達が挑戦できるのか?
→子供の身体能力を高める
→専門の指導者に子供の指導を仰ぐ
→良い機会に恵まれました。
笹川スポーツ財団の後援を受けて7月に「バトントワリング・ポンポン・体操・新体操キャンプ」、体育協会から新体操・体操8人の公認指導者を招き、バトンの指導者と18人体制で133人の子供達と合宿を開催する事になりました。この[5]の分野を子供たちが安全に実践できるよう、身体能力の開発・今までの実践の見直しを行う良い機会が得られました。
まだまだこの分野はスタートしたばかりです。大会ではこの[5]だけが注目される大会になってはいけない。注目されれば、宙返りも素人判断でのリスクが大きくなる。バトンの指導と同様に、きちんとした専門の指導方法を熟知する事、子供のやる気で実践する事、やりたくないお子さんには無理強いしない。[1]から[4]と[5]のグレード5までのトスを基本・応用を広く習得する事。近年子供の身体能力の低下を初心者の指導をする時感じます。協会のG5以上のお子さんは、「何万人に1人」の力を持っていると感じます。G5までは誰でも努力をすることで上りつめられます。自分の可能性に線ひきしないで、伸ばしてみて下さい。